同じLEDネオンサインでも製法はさまざま——プロが解説する「仕上がりの差」が生まれる理由
LEDネオンサインの「見えない違い」
LEDネオンサインと一口に言っても、その製法は一つではありません。完成品だけを見ると似ているように見えても、製法の違いによって仕上がりの印象、耐久性、そして安全性に大きな差が生まれます。
この記事では、LEDネオンサインの製作に携わる立場から、業界で使われている主な製法の違いと、それぞれの特徴について解説します。
主な製法の違い——「溝掘り方式」と「ワンピース方式」
LEDネオンサインの製法には、大きく分けて二つのアプローチがあります。
溝掘り方式
アクリル板にあらかじめ文字やデザインの形に溝を掘り、その溝の中にLEDテープライトを両面テープで貼り付けていきます。LEDを配置した後、上から空のシリコンチューブやカバーをはめ込んで仕上げる方法です。
この方式のメリットは、作業の効率が良いことです。溝に沿ってLEDを貼り、チューブをはめていくため、比較的シンプルな工程で製作できます。仕上がりも一定の水準にはなります。
ただし、この方式で仕上がったネオンサインには、ある特徴があります。溝の形状に沿って均一にチューブが収まるため、非常に「きれい」ではあるのですが、どこか機械的な印象になりやすいのです。
ワンピース方式
もう一つの方法は、LEDを内蔵した一本のシリコンチューブ(ワンピース)を、平面のアクリル板の上に直接接着していく方式です。
チューブを手作業で曲げながら文字やデザインの形に仕上げていくため、製作には高い技術と経験が求められます。しかし、この方式だからこそ表現できるものがあります。
本物のガラス製ネオン管を見たことがある方なら気づくかもしれませんが、ネオン管には独特の「味」があります。完全に均一ではない、程よい歪みやカーブの表情。これが、ネオンサインならではの温かみや存在感を生み出しています。
ワンピース方式は、この本物のネオン管が持つ有機的な表情を再現できる製法です。ただし、再現すると言っても「歪んでいればいい」というわけではありません。きれいに、でも機械的にならない——その許容範囲のぎりぎりのラインを見極めて仕上げること。ここに職人としての技術と感覚が問われます。
neoneonでは、このワンピース方式を採用しています。一本のチューブで文字やデザインを表現し、本物のネオン管に近い質感を持ちながら、シャープで美しい仕上がりを追求しています。「きれいだけど、どこか温かみがある」——お客様からいただく評価の多くは、この製法へのこだわりから生まれているものだと考えています。
見えない部分にこそ差が出る——配線設計の話
LEDネオンサインの仕上がりを語る上で、もう一つ見逃せないのが配線です。完成品を正面から見たときには目に入りにくい部分ですが、ここにも製作者の姿勢が表れます。
業界の中には、さまざまな配線の実態があります。
細い針金のような配線を使っているケースがあります。コストは抑えられますが、長期間の使用でショートするリスクを否定できません。また、見た目のすっきりさを重視して、電圧に対して必要以上に細い配線を使っているケースもあります。確かに見た目はきれいに仕上がりますが、安全面では不安が残ります。
neoneonでは、使用する電圧を計算した上で、適切な太さの電線を選定しています。安全性を確保した上で、配線が目立たないようシャープに仕上げる。安全と美しさは、どちらかを犠牲にして成り立つものではありません。両方を成立させることが、製作者としての責任だと考えています。
なぜ製法にこだわるのか
ここまで製法や配線の違いについて書いてきましたが、こうした違いは正直なところ、完成品をぱっと見ただけではわかりにくいものです。
だからこそ、製作する側がどれだけ誠実にものづくりに向き合っているかが重要になります。見えない部分で手を抜くことは簡単ですが、その差は時間の経過とともに必ず表れます。発色の劣化、接着の剥がれ、配線のトラブル——こうした問題は、製作時の判断に起因することが少なくありません。
neoneonが製法にこだわり続ける理由はシンプルです。お客様に届けた製品が、長く美しく、安全に使い続けられること。その一点に尽きます。
結果として、多くのブランドや店舗、さまざまな分野のお客様から継続的にご依頼をいただけるようになりました。一つひとつの製品に向き合ってきたことが、今の信頼につながっていると感じています。
まとめ
LEDネオンサインは、見た目が似ていても製法によって仕上がりに大きな差があります。
溝掘り方式は効率的ですが機械的な印象になりやすく、ワンピース方式は本物のネオン管に近い有機的な表情を再現できます。配線設計においても、安全性を計算した上で美しく仕上げることが大切です。
neoneonは、ワンピース方式による製作、電圧を計算した配線設計、そして100%シリコン素材の使用にこだわり、一つひとつ丁寧に製作しています。
LEDネオンサインの製作をご検討の際は、製法や素材へのこだわりについてもお気軽にご相談ください。